ディクテーションってなんのこと?初心者でもできるの?
2015/03/24
Contents
ディクテーションとは書き取りのことなんだけどなかなか難しい
「ディクテーション」という英語学習法はやっておいたほうが良いということですが、初心者でもできるのでしょうか。
これはリスニング学習のひとつですが、流れてくる音声を聞いて正確に書き取る、という勉強法です。技術的にはかなり上級レベルになりますので、初めは大変かもしれません。ですが、少しずつでも確実に行っていくと、英語力がどーん!とアップします。
英語初心者だとしても、自分に合ったレベルの文章を使って行えばできるトレーニングです。中学文法の復習を終え、瞬間英作文で学習している人は2冊目に入る頃から始めるといいと思います。
ディクテーションが特に必要な人
どのレベルの人でもディクテーションはやって損がないのですが、特にこの練習が必要な人がいます。
- リスニングはわりと得意で、なんとなく言っていることは分かるのだけど細かなニュアンスが理解できない人
- 会話は感覚でコミュニケーションが取れるようになったが、メモや手紙、メールを自分で書くのは苦手な人
1のような人は、自分の知っている単語やフレーズだけを聞き取っているタイプです。冠詞や時制までは聞き取れていないため、聞き取れた単語だけを頭の中でつなぎあわせて「こんな内容だな」と推測しているにすぎません。それで、ちょっと複雑な文になると勘違いが起こったり、細かな補足を聞き落としていたりします。
2のような人は、フレーズ暗記をメインに英会話を覚えてきた人に多いかもしれません。文のなりたちをよくわかっていないため、いざ自分の思っていることを文章にしようと思っても、正しい文法で書くことができないのです。
ディクテーションをすると、どちらのタイプの人も弱点を強化することが出来ます。
ディクテーションのやり方
音声付のテキストが必要です。
- 音声で1つの英文を流します。(1文だけ)
- その英文で聞き取ったとおりにノートに書き出します。(聞き取れた部分だけで良い)
- 音声を再び流し、さきほど聞き取れなかった穴を埋めていく。
- 完全に文章全体を書き取ったと思えるまで繰り返す。
- 最後にテキストを見て答え合わせをする。間違った部分、抜けている部分をチェックし、自分の傾向をつかむとよい。
効果を出すためのポイント
短時間で集中して
ディクテーション練習はかなり集中力が必要ですから、疲れます。長時間やる種類の勉強法ではないので、時間を決めて行いましょう。例えば2,3日に1回、1時間以内でやる、というようにします。
簡単な文章で
また、今の自分の英語力よりちょっと低いレベルの文を使って行う方が効果的です。一度終了したテキストなどを利用するのもおすすめ。
簡単な文でも、例えば前置詞は軽く発音されることが多く聞き取りにくいもの。また、音を連結させて発音されると分からなくなるという場合もあります。
ディクテーションを繰り返すと、そういった発音のルールも意識できるようになり、正確な聞き取りをする力がつきます。
文としてのまとまりを意識
そのかわり、間違った部分の確認作業を丁寧に行いましょう。「どうして間違ったか、聞き取れなかったのはなぜか」を考えます。その単語の発音を間違って覚えていたとか、音が連結していたので違う単語だと思ったとか、原因はいろいろ考えられます。
スペルミスも直しますが、どちらかというと文法構造を聞き取れるようになることを重視してチェックしましょう。そうすることで、英文が文のかたまりごとに理解できるようになります。
楽しく・早く学びたい人のためのおすすめ教材
可愛くて楽しいテキストで学ぶなら「アリスの英語」
初心者こそ「英語耳」を作るべき!スコット・ペリーの「ネイティブスピード」がおすすめ
変な癖が付いていない初心者のうちに英語を聞き取れる耳を作っておけば、自然に正しい発音もできるようになり、本当の意味で実践的な英語力が付きます。
早く英語で会話できるようになりたいなら、基礎学習と並行して、この教材でトレーニングしてみませんか?