フレーズ集を暗記すれば英会話ができますか?
2017/04/26
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フレーズ暗記で会話できるようになる場合とならない場合
英会話フレーズを集めた参考書はたくさんありますね。
「これさえ覚えれば大丈夫!」というキャッチコピーが付いているものが多くて、なんだかすごく魅力的。気の利いた一言が言えるようになれそうだし・・・
・・・ちょっと待って!あなたの場合は使っちゃダメかも!
フレーズ暗記をしちゃだめなケース
本当の英会話力をつけたいなら、まずは文章を組み立てる力が必要です。
ちょっとテストしてみましょう。自分が今日食べたものを英語で説明できますか?
「メニューはこれこれで、こんな盛り付けだった。食材の中でもこれが美味しかったけれど、色がちょっと悪かったわね。私だったらもう少しこんな調理法もできそうだわ」
という感じで、どんどん英文が浮かんできたら、かなり力がついてきている証拠ですね。
それが出来る人は、次のステップとして「ネイティブならこう言う」というフレーズを覚えて使ってみましょう。
まだまだ部分的にしか英文が作れなかった人。
あなたはフレーズ暗記に入るより、瞬間英作文のトレーニングをもう少し積まなくちゃいけません。この段階でフレーズの丸暗記をしても、会話の中でそれを上手に使いこなすことはできません。それだったら意味ないですよね。
関連ページ:「暗記じゃなく反復が必要なのはなぜか」
むしろフレーズ暗記が必要なケース
初心者はフレーズ暗記するよりも瞬間英作文トレーニングが必要、ということなんですが、実は、逆にフレーズ暗記が効果的なケースもあります。
1つは、「まだまだしゃべれないけど、来月海外旅行にいくの!」という場合。
旅行中に行く場所というのは大体決まっていますね。空港内の会話、飛行機の中で、両替するとき、タクシーを捜すとき、地図で教えてもらうとき、食事の頼み方などなど。それぞれのシーンでパターンが決まっていますので、シーンごとに必要な会話を想定して丸暗記すればOK。
他にも、「急に海外のお客様を案内することになった」とか、「パート先のお店に時々外国のお客さんが買いにくる」とか。
つまり・・・時間がなくて、英語を使うシーンが決まっているときはフレーズ丸暗記の付け焼刃でしのぎましょう!ポイントは、使う場面とそのやり取りを具体的にイメージして使いたいフレーズを選ぶこと。
もう1つは、慣用句や略語など。
日本語で言えば「四字熟語」や「ことわざ」のような、英語圏特有の文化や習慣に基づいた表現です。普通に訳そうとすると全く意味がわからない文になるものも多く、これはもうフレーズとして丸暗記するしかありません。
また略語や俗語についても同じことが言えますね。実際にネイティブが会話の中で使用しているちょっとした相槌や、気持ちを表すフレーズなどです。これは知らないと、会話についていけない場合があります。
ただし、こういった暗記は、中級以上になって語彙を増やしていく段階で取りかかればいいでしょう。
どうやって覚えたらいい?
フレーズの暗記法ですが、これは瞬間英作文とも通じる部分があって(瞬間英作文は暗記ではなく暗唱ですが)、とにかく口に出すことです。
フレーズの意味を理解したら、あとは何度も繰り返し音読するのです。もしCDの音声などがあるのでしたら、それを聞きながら自分でも繰り返します。リピーティング、シャドーイングです。1つにつき、30回は繰り返してみましょう。
フレーズを暗記して英会話をマスターしよう!という教材は有名なものでは「七田式セブンプラスイングリッシュ」(7+English)というのがありますね。これは基本的な文型をフレーズとして覚えてしまおう、というものなので、使い方を間違えなければ効果的な学習ができます。
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