完璧な英語教材はない!ノウハウコレクターにならないための2つのポイント
2016/10/13
「たった○日間で話せるようになる!」「苦労せずに英語をマスターできます!」という宣伝の多いこと多いこと。
私もそんな宣伝を見るとついフラッと広告ページを読んでしまうのですが、その教材や講座が実はどんなものなのか、見極めないとお金と時間の無駄になってしまいます・・・
家計を預かる主婦としては、それが原因で家庭内不和にもなりかねない?!そうならないために、どんな英語教材にも使える見極め方をまとめました。
Contents
高価な英語教材のどこが嘘でどこが本当かを考える
共通する嘘(誇大表現)に注意しなくちゃだめ
「英語ができるようになりたい」と強く願っている、忙しい主婦や社会人にとって、理想の学習法ってなんでしょうか。
- あっという間に短期間でマスターできる
- ながら勉強でも自然に頭に入る
- 苦労せずいつの間にか口から英語が飛び出すようになる
こんな学習法があったらいいなあ~と思いますよね。通勤途中に聴いているだけで自然に覚えられるとか。2ヶ月だけやればもうペラペラになるとか。理想的です。魔法みたいです。
この願望を叶えられる、と思わせるのが高価な英語教材によく見られる広告の誇大表現なのです。
今やっている勉強法を投げ出して、「この教材さえやれば今までの苦労が嘘みたいに英語がマスターできるのでは?」と思わせてしまう、あまーい広告文。魅力的でしょう?
そんな風にくらっときたら、要注意!!
「これこそ、理想の英語教材だ」と一瞬でも思ったら、ちょっと立ち止まって考えてみなくてはいけません。
確かに効果はある教材は多いけれど
確かに、どの教材も製作者の知識と知恵をこめて作られていて、効果が全くないという悪質な教材は少ないと思います。
ただし、「その教材をやるだけで」「かんたんに」マスターできるというのは、真実とは言えません。
現在山ほど販売されている英語の参考書、通販教材、通信講座などは、特定の分野で英語を上達させるという目的を持って作られています。
つまり、1つの本や教材だけで、英語のすべてをマスターすることは無理なようになっているんです。
初心者がノウハウコレクターになってしまう罠
この事実を知らない初心者が、前述のような誇大広告を目にするとすっかり勘違いしてしまいます。
- 「多少高価だけど、これで英語ができるようになるなら・・・!」と思い切って購入→
- しばらく続けるものの、自分に合わないみたい→
- 挫折→
- 別の教材を発見→
- 「これならできるかも!!」と購入→
- やっぱり合わないみたい・・・→
- 挫折→
- 新しい教材の広告を発見→
- (以下略)
という魔のスパイラルに陥っている人もいます。教材だけが増えていくという状態です。これを通称「ノウハウコレクター」と言います。
そうならないために、2つのことが必要です。
1 まず自分のスタートとゴールを見極める
まずは、自分の英語のレベルの見極めと、目指す姿をはっきりさせることが大切です。つまりスタートとゴールを見極めるということ。
スタート地点の例
- 中学英語もすっかり忘れている
- 中学文法はなんとか大丈夫
- 高校・大学レベルの文法はマスターしている
- 文法は分かるが会話が出来ない
- 会話はなんとなくできているが深い話は出来ない・わからない
- 会話文は出てくるけど発音が悪いのか何度も聞き返される
- etc...
目指すゴールの例
- 英語の小説を読めるようになりたい
- 海外旅行で困らないくらいの会話を身につけたい
- 海外出張などビジネス上で英語を使いこなしたい
- (自分や家族が)国際結婚したので深いコミュニケーションがとれるようになりたい(親族と・孫と)
- 英語を使った仕事に就きたい(翻訳・通訳・英語講師など)
2 その教材の得意分野を見極める
次に、今検討中の教材が、どの分野に力を入れた教材なのかを見極めます。
広告のセールス文では「初心者の方でも」とあったとしても、実は初心者にはレベルが高い種類のトレーニング法をメインにしているということもあります。
同じ「英会話上達」をうたう教材でも、大まかにはこのような分野に分けることが出来ます。(初歩レベルから順に並べています)
いま検討している英語教材は、このうちのどれに当てはまりますか?いくつかを複合している教材もあるでしょう。
最後に自分に合うかどうか考える
ここまで見極めができたら、いよいよ次に自分に合う教材かどうかを考えます。例えば・・・
スタートが「中学英語もすっかり忘れている」で
ゴールが「海外旅行で困らないくらいの英会話を身につけたい」だとします。
その場合は、上記の1から5に該当する学習を順番に行うことが必要です。
6に関しては、おいおい身につけていけばいいでしょう。
では、いま検討中の教材は、どの部分をカバーしてくれるものでしょうか?
もし、その教材が4と5の部分を学習するための教材だったとします。そうだとすれば、1から3までの学習は別の教材を併用するか、自分でその他の参考書などを使って補わなくてはなりません。
また、1から3までの段階を飛ばして、その教材で4と5だけやったとしても本当の英語力にはなりません。
関連記事:「初心者が英単語・フレーズ暗記から入ってはダメ!」
「でもそんなの、全部やろうとしたらものすごく時間がかかるのでは?」
正解!英語をマスターするのには近道はない!というのが本当のところなんです。(それを知ったとき、私もくらっとしましたけどね・・・)(ただし、無駄な回り道っていうのはあります。回り道してしまうとノウハウコレクターの道まっしぐらです)
誇大広告部分は脳内カットして読もう
覚えておきたいことは、英語マスターに必要な1から6の分野をすべて網羅している教材はないということ。実は完璧な英語教材はないのです。
ですから、高価な教材なのに「思い切って、これに賭けます!」というのはやめましょう。「これさえやれば、完璧になる」という誤解が挫折につながってしまいます。
(でも、そういう誤解をさせてしまうように作られているのが英語教材にありがちな誇大広告なんですけど・・・。なんとかしてほしいですね)
とにかく、いくら無駄なやり方を避け、効果的な学習法だけ取り入れたとしても、やはり地道な努力が必要なんですよ。それなのにこれを無視して、「だれでも簡単に!」と宣伝しているとしたら、その部分はただの誇大広告です。
そういう魅惑的な広告の文言は脳内でカットし、冷静にその教材自体の内容を検討しましょう。
どうしても時間がない!という場合
ただし、「海外旅行が2ヵ月後に決まっている」といった緊急事態であれば、「付け焼刃」的な学習法で何とかしのぐ、というやり方しかないこともあります。
そういうときにはとりあえずその教材を使って暗記学習し、旅行から帰ってきてから初めの段階からやり直せばいいですね。
まとめ
英語のノウハウコレクターにならないためには、誇大広告文に踊らされず、冷静になって以下の2つを考えましょう。
1.自分のスタートとゴールを見極める
2.その教材の種類を見極める
楽しく・早く学びたい人のためのおすすめ教材
可愛くて楽しいテキストで学ぶなら「アリスの英語」
初心者こそ「英語耳」を作るべき!スコット・ペリーの「ネイティブスピード」がおすすめ
変な癖が付いていない初心者のうちに英語を聞き取れる耳を作っておけば、自然に正しい発音もできるようになり、本当の意味で実践的な英語力が付きます。
早く英語で会話できるようになりたいなら、基礎学習と並行して、この教材でトレーニングしてみませんか?