初心者が英単語暗記から入ってはダメ!
2017/04/26
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「英単語暗記が近道」というのは初心者には当てはまらない
「英単語を知らなければ、会話の意味も文章の意味もわからないので、まずは単語を覚えることが重要!」というのは、初心者にとっては嘘です。
上の木のイラストを見てください。枝先にあるピンクの丸い花や葉が英単語だと思ってください。緑の幹は文法です。枝の部分は発音やイントネーションなどと思ってください。
そうすると、英語学習初心者またはやり直し英語を始めたばかりの人は、木のイラストの幹の部分がない状態と言えます。幹がないと、花や葉だけ増えても木としては立っていられませんよね。
単語やフレーズだけ暗記していくことで使える範囲といったら、例えばフラワーアレンジメントで花と葉だけを器に寄せて飾るようなもの。パッと見は美しいし、楽しむことが出来るけれど、バラバラになった花の命は短いですよね。庭の木のように長期間、育てて楽しむことはできない。
英語学習も同じです。
まずは幹の部分をしっかり育てましょう。そうすればおのずと枝が伸び、葉が増え、たくさんの花の重さにも耐えられる木になります。
英単語暗記は楽しいけれど・・・
英単語を暗記するためのアプリやカード、単語帳などはたくさんあります。楽しく学べる工夫がされていて、すき間時間に少しずつできるのがいいですよね。
「暗記」というのは、覚えた!という達成感を味わいやすい学習です。「今日は10個も単語を覚えた」「かっこいいフレーズも暗記したぞ」と、実感できる形で積み重ねていけます。ただ・・・これが初心者にはワナ。
初心者から、少しずつ英単語を覚えるというのは間違ってはいませんが、英単語暗記の学習だけ行って「私は英語を勉強している」と満足してしまってはいつまでたっても本当の上達ができないということです。
赤ちゃんレベルでいいのか、考えてみよう
「単語だけ並べて話しても通じるよ」という人もいますよね。確かに、急に外国の人と会話する必要が生じて、お互い通じない言葉に困りながらなんとか単語を並べて意思を通わせようとする。これもコミュニケーションではあります。
でもいつまでもそのレベルでいいのですか?赤ちゃんが片言の単語で話すのは可愛らしく、その片言から何を言いたいのか汲み取ろう、と大人はします。でも、いい加減いい大人が英語の単語だけ並べて相手に汲み取ってもらおう、というのは全然可愛くありません(笑)最初は相手も親切に応じてくれるでしょうけど、いつまでも付き合ってもらおうとするのは迷惑でしょう?
単語暗記だけしていても、いつまでたっても会話できるようにはなりません。
地味な幹作りを初めにしっかりやろう
単語暗記は、あくまでも木で言う枝先の花や葉のようなもの。幹がしっかりしていて初めて、花を増やすことができます。先に幹である文法の基礎を固めている段階で、ある程度の単語は自然と覚えます。そのあとで、どんどん好きなだけ単語の花を増やしていけばいいですよね。
「日本人は文法だけやっているから話せるようにならないんだ」というのはその通り。そういう言われ方をずっとしてきたために、文法を軽視する意識が付いてしまっているかもしれません。
でも、文法なしにはその先に進めないんです。
スポーツで言えば、パス回しの練習をサボっておきながら、華やかで楽しいシュート練習だけは好きで毎日やっている、という人のようなもの。そういう人は試合で使い物になりません。ゴール前に立って「パスパス!」と叫んでいるのでチャンスボールを渡したのに、うまく受け取れなくてシュートまでできない。という惨めな姿を思い浮かべてください。
地味に見える基礎固めですが、英語学習の最初の部分できちんとやっておけば、その後がすごく楽になります!これは断言できます。
大人のやり直し英語の場合は、学生時代にやった基礎を思い出すこと、抜けていた部分を確認して身に着けることが必要です。でも1から始める学生の時よりは、経験も理解力もついていますから簡単です。
基礎固めする具体的な手順はこちらの記事で書いています。「とりあえず参考書を買ったら次はどうするの?英会話習得の基礎固め方法をまとめてみた」
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変な癖が付いていない初心者のうちに英語を聞き取れる耳を作っておけば、自然に正しい発音もできるようになり、本当の意味で実践的な英語力が付きます。
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