英語の「音読」学習法ってどうやるの?
2015/01/13
音読学習は欠かせない
英語をマスターするために、文法、英作文の練習を積むことは大切です。ただし、そこに音読学習がなければ、ヒアリングとスピーキングのトレーニングが足りないので、「伝わる会話」ができなくなります。
「音読だけ徹底的に行って、英語をマスターした」という人もいるくらい、音読って大事です。瞬間英作文のトレーニングを行っている人も、同時に「音読パッケージ」と呼ばれるトレーニングを行うように進められています。(by「英会話上達完全マップ」)
筆記を取り入れた音読学習のやり方
ここで紹介するのは、「ぜったい音読」というシリーズ本でも知られる国弘先生の言われる方法からまとめたやり方です。(森沢先生の「音読パッケージ」式とは少し違います)
4,5文から成る短めの文章が載っている音声付のテキストが必要です。会話ではなく、ニュースや小説の1節などストーリー性のある文章が理想的。それからノートも用意してくださいね。
初心者の場合は、中学レベルの単語や文法のみで作られた文章が載っているテキストがベストです。音声が手に入るなら、中学生の教科書が一番いいそうですよ。お子さんの使っていた教科書を拝借してもいいかも。(教科書準拠の音声CDは一般にも販売されていますが学年別で各2000円以上とちょっとお高いので、ブックオフやヤフオクなどで探すのがおすすめです)
でも実は、中学の英語教科書で使われる英文をまとめたのが「ぜったい音読」のシリーズ本になります。こっちを手に入れるほうが早いかな?
そのほか、一般向けの音読テキストでおすすめのものについては別の記事でまとめています。「初心者のための音読用テキストでおすすめはこれ(2014・2015年版)」
手順
step1 音声を聞きながら「何についての文章かな?」と推測する。
step2 音声をかけながら音読する。(オーバーラッピングとリピーティングの両方ができればベスト)
step3 テキストの英文と解説をよく読み、文法と内容を理解する。
step4 3回以上音読する(音声はなし)。
step5 口に出しながらノートに書き出す。同じ文を3回以上書く。
step6 和訳を見ながら英文を暗唱できるかやってみる。
step7 最後にテキストは見ないで音声を聞き、内容がイメージできるかやってみる。
何回か書き出すのがポイント
「音読」と言っても、口に出しながらノートに書き出すステップが含まれているのが特徴です。(step5)
もしstep6の暗唱がスムーズにできなかったら、あと数回step5の筆記を行います。発声しながら手を動かすことで、ただ読むよりも何倍も効率的に脳にインプットできるようになります。きれいに書かなくても大丈夫。できるだけ速いスピードで書きます。殴り書きでOK。
この方式で音読学習をした場合、同じ文章を使っていろいろな方向からのインプット・アウトプットが出来る点にも注目です。
「音読」を始める前に必要なこと
音読学習が効果を発揮するために必要なことは、発音と文法の基礎が出来ていることです。
初心者向けの音読テキストの場合、親切に発音のポイントや文法の解説も載っていることがあります。ただそれは、あくまでもポイントを復習しておさえるためのものです。それだけで発音と文法をマスターするのは不十分なので、まずは最初に基礎固めをしておくことは忘れずに!
文法の基礎固めについては「英会話習得の基礎固め方法をまとめてみた」の記事へ
発音の基礎固めについては「英語発音の基本を学ぶには」
楽しく・早く学びたい人のためのおすすめ教材
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初心者こそ「英語耳」を作るべき!スコット・ペリーの「ネイティブスピード」がおすすめ
変な癖が付いていない初心者のうちに英語を聞き取れる耳を作っておけば、自然に正しい発音もできるようになり、本当の意味で実践的な英語力が付きます。
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